恋する学問

3人の関大生から生まれた関西大学の新感覚授業

【第2回】気づく

"まだ2回目だから、あんまりみんなのこと覚えてないな...。

この前の背中ゲームで少し近づけたはずだけど、1週間あいてちょっと緊張...。"

 

 

こんにちは!恋する学問 第2回目の授業がはじまりました。

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教室に着いたチームから、名札づくり。裏にはチーム名の由来つき。

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1週間あいて最初は少し緊張していた受講生にも、笑顔が見えてきました。

 

今日もはじまるぞ!の合図『恋する学問通信』

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前回の授業終わりに、受講生のみなさんがつづってくれた恋するDiary。その全員分をひとつにまとめて、ひとりひとりに対してコメントつきで返事をお届けしています。それが『恋する学問通信』です。

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「チームの子、こんなこと考えてたんや~!」「先週こういうことしてこんな気づきあったな~」など前回の授業の振り返りや、今日も恋する学問がはじまるぞという合図のような存在になってもらえればなという思いから生まれました。 チームの仲間だけでなく、クラス全員の分を見ることができるので「この子の考え方面白いな」なんて発見から声をかけてみるのも面白そうですね!

 

さて、通信で前回を振り返ったところで、

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おとぼけ新婚旅行!?

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今日のミッションはこちら!みなさんには今からこのジャッキーとデイビットの助っ人になってもらいます。2人がドキドキ遊園地に行けるように情報を出し合い、分かりやすい1枚の地図をつくってください。【課題】と【お約束】をよーく読んでください。手元にある情報カードを見せ合ってしまったらその時点でアウトです。必ず口頭で伝えあいましょう。

制限時間は50分!よーいスタート!

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みんな戸惑いながらもスタート!

 

「何から始めたらいいんやろう...?」

 

「とりあえず、みんなが持ってる情報を順番に言っていくのは?」

 

「目的地の遊園地から考えていくのはどうかな?」

 

「情報言っていくから地図描いて~」

 

始め方もチームによって様々です。 

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時間が経つにつれて、コミュニケーションも活発になってきた様子。

みんな、自然と前のめりに。

 

ー30分経過

「地図できたー!」の声も聞こえ始めてきました。

 

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チームの個性も溢れ出しています!遊園地の場所に疑問が出てきて、移動しやすいように切り取るという発想が浮かんだそう!

 

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ー残り10分

「あれ?50分って意外と短い!!!」と焦り出したり。

 

最後に追い上げようと集中力を高めたり。

 

逆に少し集中力が持たなくなってしまっている子たちも…?

 

さぁ、みんなの地図はどうなるのか!?

 

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終了~!さっそく、地図を見に行ってみましょう

 

「ん~方向が違うかな」

 

「ん〜読めないぞ」

 

「お!これは目的地にたどりつける!大正解!」

 

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正しく目的地にたどりつける地図を描けたのは2チーム。1番早く描けたチームに成功の要因を聞いてみると、「役割分担ができていた」と返ってきました。

 

するどい!これ、実はキーワードなんですね。のちほど…。

 

 

本当のゴールは…?

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みなさん今どういう気持ちですか?

地図が描けて嬉しい?できなくて悔しい?

 

さて、そもそもこのゲームの目的はなんだったでしょうか?

地図が描けて満足してよかったのでしょうか?

 

授業の最初に私たちは「2人がドキドキ遊園地に行けるように情報を出し合い、分かりやすい1枚の地図をつくってください」とお伝えしました。

 

どれだけ、2人の立場に立って物事を考えられましたか?

想像してみてください。みなさんが見ず知らずの国で旅行をしていて、だれも知っている人のいない、言葉も全く分からない、スマホなど調べる手段もないという状況で道に迷っているとしたら、どんな気持ちですか?中にはこういう状況が楽しいという人もいると思いますが、恐らく多くの人は不安な気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。

 

相手の立場になって考えてみると、色んなことが見えてきませんか?

今回のゲームの中でも、日本語が読めない2人のために英語で書いたチームや、可愛くデコレーションをして、2人が楽しく過ごせるようにひと言コメントを添えたチームなど工夫をしているところもいくつかありました!

 

さて、もうひとつ質問。

このゲームの中で、皆さんひとりひとりはどんな役割をしましたか? 

みんなの意見をよく聞いてその情報を結びつけるのが得意な人。

聞いた情報から紙に地図を描いて、みんなが分かるように表現するのが得意な人。

あまり情報を自分から伝えられていない子に問いかけて情報を引き出すのが得意な人。

 

他にも沢山あると思います。みんなそれぞれ得意なことって違うと思うんですね。

 

これって、このゲームだけじゃないと思うんです。これから授業回数を重ねていく上で、チームで活動していくことも増えていきます。きっと今日の気づきはこれからのヒントになるはず。忘れないうちにさっそくDiaryにつづってみましょう!

 

 

受講生の声をのぞき見『恋するDiary』

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・【チームワーク】グループワークの一つとして、みんなで一つの地図を書くことをしたが、想像以上に難しかったです。カードの枚数が結構あったため、複雑な地図になると思い込んでいたが、答えを見てみると予想外にシンプルな地図でした。地図をつくるということで、ただ地図をつくるだけではなく、相手を思いやって分かりやすいようにするという発想はなかったので勉強になりました。

 

・【思いやり】地図を完成させることに必死で「どうしたら相手に上手く伝えることができるか?」「理解してもらえるか?」という考えがすっかりなかったような気がします。情報は十分でていたはずなのに地図ができなかったのは2人に対する思いやりが欠けていたからだなと少しショックを受けました。思いやりは人と関わる中でとても大事なことだと思います。これからチームの中だけでなく関わる人たちの気持ちになって考えていけるようにしていきたいなとゲームを通して感じました。悔しかったです!!

 

・【チーム作り】グループワークの時、それぞれに自然と役割ができ上がっていて地図を完成させることができました。部活のチーム作りでも同じで、それぞれの得意分野を活かした役割分担をします。ものごとの本質を捉えたゲームばかりで、このゲームにはどんな意図があるのか考えながらしていると楽しいです。

    

・【気持ちに寄り添う】同じチーム内の仲間の持っている情報を上手く活用し、自分の持っている情報と組み合わせるのはとても難しかったですが、もう少し時間があれば出来たと思います。今回、失敗してしまった原因は、情報を伝えあう量の少なさかなと私は思います。互いにもっと情報を発信できるよう、協力していきたいです。

 

・【伝える】今日の授業で地図を作るとき、チーム全員で地図を完成する目標をもって取り組めました。チームの誰一人さぼることなく自分のもっている情報を地図に書き込んだり、「ここはこうなんじゃない?」という意見を言ったりしていました。自分以外1回生なので、引っぱっていかなければという思いがありましたが、3人の方がしっかりしていて、学ぶことが多かったです。ぎりぎりで地図が完成したので、あまり余裕がありませんでしたが、もうちょっと外国人に分かりやすいように英語で書いたりという心使いも必要だったなと思いました。これからのこのメンバーでできるのがとても楽しみです。

 

 

授業後は『恋するランチ』

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教室でお昼ごはんを食べながら、授業では話せなかったこと、大学生活でのギモンや悩み、たわいもない話などなど、なんでもゆるりと色んな話をしようという場。

 

今回は1・2回生の2人の受講生が遊びにきてくれました!意外な共通点が見つかって輪が広がったり、旅やカメラなど趣味の話や大学の話で盛り上がっていました。

 

恋する学問の枠を越えて友達を呼んできてもオッケーです!好奇心をくすぐる新しいものに出会えるかも?「こんな話したいな〜」などリクエストも募集中です。

 

 

つづく。